とあるセブンオーナーのふわっとブログ

とあるセブンイレブンのオーナーです。オーナーになって良かったことや、大変だったこと、オーナーの日常を書いていきます!気軽に読んでください!

経営数値の管理

お疲れ様です。ふわっとオーナーです。

ブログ生活7日目、張り切っていきます!

 

昨日書かせていただいた「オーナーとしての生活は?」ではお店のシフトを中心に話をしましたので、今日は経営数値について話をさせていただこうかなと思います。

社員、オーナー目線で書いていきますので、厳密な会計項目の説明や中身とは違う部分があると思います。簿記などを学ばれた方からすると「ん?」ということがあるかもしれませんが、あま〜い目でみてくださいw

 

 

  • 経営数値とは?

セブンイレブンの中で経営数値というと主に2種類が挙げられます。それは「損益計算書(PL)」と「貸借対照表(BS)」です。2つのデータをまとめて「PL/BS」(ピーエルビーエス)と基本的に呼ばれます。一気に書くと難しいので今回は損益計算書(PL)について説明したいと思います。

 

  • セブンのPLとは?

PLにはそのお店の1ヶ月の売上や仕入れ金額、経費がまとめられてる資料です。簡単にいうとそのお店の1ヶ月の成績表ですね。

私が試算する際や検証する際には主に7項目に注目してみています。本来はもっと細かく掘り下げて目標設定、検証を行うべきですが、なかなか毎月そんな時間が取れないのが現状です。また基本的にこの7項目を押さえておけば大きく利益計算を間違えることはないので私はそうしてます。

 

  • 売上

売上は字の通りですが、お店の1ヶ月間の売上合計のことです。売上を構成しているものは客数と客単価となるのでこのどちらかを改善して売上を伸ばしていくといった形になります。

 

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売上を上げるために…

1、広告を打つ(客数改善)

2、高価格商品の質の高さを勧めるPOP(買上単価の改善)

3、チロルチョコをレジ前に置いてみる(買上点数の改善)

 

こんなに簡単にいけば苦労しませんが、考え方はこんな感じです。

目標の売上までいくら足りないのか、そのためにうちのお店は何が足りていないかをここで確認します。

 

  • 荒利益率(GP%)

荒利益率はGP%とも呼ばれ、売上合計を100とした時に売上総利益の占める割合が何%になるのかの割合を示すものです。ここの数値が高いほど売上総利益額が上がり、最終的な利益も上がるので、GP%をどれだけ上げられるかで利益額も変わってきます。

荒利益率が高い商品を多く売ることで利益を確保できるため、その商品を取り組んでいるというお店も多いと思います。

 

売上から仕入れた商品の金額を引いたものです。ここからセブンイレブンチャージが引かれるため、これから下はどれだけ節約できるかにかかってきます。

 

  • セブンーイレブン・チャージ

ここが多くの問題を孕んでいる本部へ支払う使用料ということになります。現状ではこの金額をオーナーさんの努力で変えることはできず、一定の計算式で持っていかれることになります。またオーナーが自分で土地、建物を用意した場合(Aタイプ)と本部が用意した場合(Cタイプ)では大きく金額が異なるため、その点も注意が必要です。

 

Cタイプの場合

 

 

売上総利益が600万円と仮定

売上総利益が250万円未満

56%

 

140万円

売上総利益が250万円以上400万円未満

66%

 

99万円

売上総利益が400万円以上550万円未満

71%

 

106万5千円

売上総利益が550万円以上

76%

 

3万8千円

 

 

 

合計349万3千円

 

ここから地域別適用金といって住宅手当のようなものが9万〜16万円の範囲が減額、さらに1%の特別減額、24時間営業奨励減額2%が入ります。(来月からまた若干変わりますが)またオープンしてから5年経過、15年経過、30年経過、複数店舗を持つとそれぞれさらに特別減額といった形です。長年やればやるほどセブンイレブンに支払う金額が少なくなリますねw

 

  • 人件費

人件費、棚卸増減、不良品は3大経費と呼ばれます。それだけ営業費にかかる割合が大きいのです。その中でも人件費が1番の割合となっています。今の神奈川の時給で計算すると全ての時間を2人体勢でシフトを組むと165万円くらいかと思います。(早朝や深夜手当、また別途店長を雇うなどもあるので一概に言えませんが)

 

  • 棚卸増減

棚卸増減はお店にある商品を業者が全てカウントし、仕入れた数から販売した数を引いた金額がちゃんとお店にあるかを調べて、差異がある場合(品減り、品増し)は、その分をこの分類に計上します。従業員さんのレジ打ち忘れや伝票の記載ミス、万引きの被害額がここに計上されます。(大体3ヶ月に一度)ちなみに先日ブログで書いたFトレの中で品減り、品増しが発生してしまう要因を100項目書くまで寝れないという宿題が出されますw

  • 不良品(廃棄)

恵方巻で大問題になった箇所ですね。どのオーナーさんも出したくて出している訳ではないのに売上を上げなきゃと思うとどうしても増えてしまう経費です。

社員の中では一般的に日販分の廃棄がでてしまうものだと認識されていますね。現在は長鮮度商品が増えてきたため、変わっているかもしれませんが。ここにも一応不良品合計額(原価)の15%が本部から負担されます。

  • 利益

大雑把にはなってしまいますが、売上から始まって、売上総利益を計算し、チャージを支払い、経費を全て引いた額がこの金額になります。分かりやすくするため、売上総利益を600万円で計算しましたので、利益のところまで計算してみるとまあまあ余裕のある利益になるんじゃないかと思われるかもしれませんが、売上総利益を600万にするためにある程度の日販は必要ですし、日販が上がれば不良品の額も増えてしまいます。この他にも水道光熱費など雑費が20万〜30万はあります。

また売上が高いということは客数が多いということでもあるので2人では回せないことが考えられ、人件費が増えてしまったり、社会保険に入らなければいけない従業員さんがでてきたりなど見えてこない経費はまだまだあります。

 

  • まとめ

現状では利益の観点からみると、余裕で楽しく暮らせるよ〜みんなでオーナーになって幸せになろうよ〜と言えるほど恵まれた環境ではないかなと思います。(よほど恵まれた立地のお店は別かもしれないですが…)

ただ私としては「コンビニのオーナーなんてよくやるよね、セブンはブラックっていうからあんまり買い物するのやめようか」といわれるような仕事にしたくはないんですよね。本部の力を借りつつも商売がしたい!より多くのお客様にこのセブンがあってよかった!と思ってもらえるようなお店にしていきたいなと思っています。

 

本部からもこのオーナーさんに任せてよかった、オーナーからもセブンに加盟してよかった、お客様からもここにセブンができてよかったと想ってもらえるようなみんなが幸せになるそんなシステムを本部には構築してもらいたいなと思っています。

 

まずはチャージの抜本的な見直しか人件費の一部負担ををお願いしますw